「ロング・イエロー・ロード」はやっぱりカッコいい!

世界的なジャズプレイヤーの秋吉敏子。1929年生まれの彼女がいまだ現役として活躍しているように、50年以上前に作られたこの曲も、いつ聴いても「カッコいい!」と思える曲です。

「ロング・イエロー・ロード」のイエローとは「黄色人種」のことでしょう。今でさえ人種差別があるアメリカ…。彼女が渡米したとき、ジャズピアニストとして、バンドリーダーとして、作・編曲家として成功を収めるとは、ほとんど誰も予想していなかったのではないでしょうか。半世紀以上も前のアメリカで、黄色人種の彼女がジャズで生きていこうとしたのです。これから続くであろう長く険しい道を想像し作曲したのではないかと思います。そんな強い覚悟のようなものも感じさせる曲です。

私はこの曲と大学時代に出会いました。所属していたジャズのビッグバンドのサークルで演奏したのです。クラシックピアノは習っていたものの、ジャズは聴き始めたばかりの私にとって、この曲の拍子もリズムも和音の響きも、全てが新鮮でした。

今考えると、ずいぶん難しい曲に挑戦したものだと思います(笑)。全員が一体となり、ピタッと合わないと空中分解してしまうような曲です。でも、その緊張感と、ピタッとはまったときの爽快感は何とも言えませんでした。

今もこの曲を聴くと、思わずリズムをとりながら一緒に口ずさんでしまいます。「決めのリズム」がピタッとあうと何とも気持ちが良いです。人にはその姿を見せたくありませんが、プレイヤー気分で入り込んでしまう曲です(笑)。