宇多田ヒカルの『Fantome』

去年発売された宇多田ヒカルの『Fantome』(ファントーム)は、幻などの意味を持つフランス語のタイトルのアルバムです。

宇多田ヒカルが期限を決めずに休業してから、いつかは新しいアルバムを出してくれると思っていましたが、それがいつになるのか全然予想できませんでした。去年出したというのは、待ちくたびれたというべきなのか思ったよりも早かったというべきなのかわかりませんが、私は「思ったよりも早かったな」と思いました。

休業期間中にお母さんがなくなり、その後に結婚して出産して、そういうことで活動再開のタイミングが遅くなったのかもしれませんが、逆にいえばこういうことがあったからこそ新作を作ってくれてありがとう、しかも10曲以上も!と言いたいです。

このアルバム『Fantome』は、宇多田ヒカル本人が日本語を使うことにこだわったと言っているとおり、外国語があまり入っていません。そしてこのアルバムは海外でも売れているのです。日本語を理解する人ばかりではなく、たぶんほとんどの人が日本語を知らない人達なのではないかと私は思うのですが、そういう人達に宇多田ヒカルの新作が評価されているというのが驚きだし、嬉しいです。

休業する前よりも大きくなっています。だいぶ前にアメリカで英語のアルバムを出しましたが、そのときはあまりパッとした成果はなかったようですし、それとくらべて海外で売ることを考えてないだろう新作が海外の人達に聴かれているというのは、想像もできなかったことです。

アルバムの話に戻すと、あのモノクロのジャケットも好きです。シンプルなデザインなのでかえって期待感が高まります。そして聴くと、言葉が浸みこみます。

次の作品はいつ出るのかわかりませんが、このアルバムをじっくり時間をかけて聴きたいです。