高柳昌行/live independence

ジャズ・ギタリストとして有名な高柳昌行が、フリージャズを演奏していた頃のライブ・アルバムです。
1970年のライブです。そのころ日本の大学生はみなジャズを聴いていたというぐらいに、ジャズの人気があった時代です。
また、時代的にも、客受けのいいジャズだけではなく、先鋭的なジャズもたくさん演奏されていたときいたことがあります。
このライブの録音をきいた時に、ああ、先鋭的なジャズというのはこういう事なのかと、分かったような気がしました。
これはすごいと思いました。魂まで持っていかれてしまったような気分になり、何十回も連続で聴きました。
日本のフリージャズが始まったころ、この高柳昌行と富樫雅彦のふたりが、日本のフリージャズをけん引していたと何かの本で読んだ事があります。それがすごく分かる気がしました。
いままで聴いてきたジャズとは、音もなにもかも違うと思ったのですが、それでもめちゃくちゃにやっているようには感じられませんでした。
きっと、なにかしっかりしたものがあるのだと思いました。理論なのか何なのかはよく分からないのですが、そのしっかりしたものがあるから、それを軸にシーンをリードできるのだな、と思いました。
高柳昌行というギタリストは、ジャズだけでなく、ボサノヴァやタンゴでも、日本の黎明期のそういった音楽のギターをリードした人だそうです。
ギターという観点から、ジャンルにこだわらずに音楽を追及して、そして最後にはこういう前衛的なところまで行きついた、
本当に芸術的な人なんだと思い、こういう人がいる事に感動しました。