レベッカ / REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜

日本のロックバンド「レベッカ」がこのアルバムを発表したのは1985年。
バブル景気で日本が豊かであった頃で、CDも生産開始から3年が経過して普及、ラジカセやウォークマンが一般に浸透、若者も自分の部屋や通学途中に自分の好きな音楽を楽しめるようになっていました。
若者向けの音楽といえば産業音楽やアイドル歌謡が主流であった状況が一変、CDの主要購買層の一角となったティーンエイジャー向けのバンド音楽がヒットチャートを埋め尽くすようになりました。
中村あゆみ「翼の折れたエンジェル」、尾崎豊「15の夜」など、第2反抗期を迎えた子供の心情を訴えた曲が数多くヒットする中で、ハイトーンで自分の感情や思いのすべてをぶつけるように歌う女性ヴォーカルNOKKOを擁したレベッカも多くのファンを獲得、その人気は社会現象に近いほどにまでなっていました。
そして、レベッカ最大のヒット曲「フレンズ」が収録されたのが、このアルバムでした。
ファーストキスをした日には母の顔を見れず、友達とはどこかで関係が壊れ他人よりも遠く感じて…。
それは、消費財として作られた言葉ではなく、自分の心情を吐露した切実な言葉。
経済に踊らされ、アメリカから影響を受けた戦後日本のポップスに乗って聴こえてきたのは、日本の若者が感じていた痛いほどの心情でした。