失った恋を歌う「雪よ舞い散れ其方に向けて」

この曲は、和楽器バンドの楽曲です。

このバンドを知ったキッカケは有名な曲「千本桜」で、歌声や演奏はもちろん、太鼓や琴、尺八など和楽器の音色や、伸びのある歌声に惹かれました。

ライブ映像やPVを見ると、絢爛豪華な舞いや、艶のあるパフォーマンスも実に素敵。

気になって色々な曲を聴きましたが、その中でも特に気になった曲の一つが、これでした。

テンポの良い曲と、華やかなボーカルの歌声。それでいて、じっくり聴くと切ない歌詞。

歌の主人公は、一人の女性。曇り空から降る雪を眺めながら、かつて恋した相手に、心の中で想いを馳せている様子が浮かびます。

想う相手は、すでに遠く去った人。

「灰色の空見上げても 貴方には届かないのね」

という歌詞からは、すでに相手とは縁が切れていることが、察せられます。

「隣にいた頃は気付かなかったこと 一つ二つ」

「吐く息はただ白く 熱を帯びていく」

取り返しようの無いことを、それでもどうしようもなく考えてしまう、そんな心象風景。

静かな雪景色とは裏腹に、誰かへの想いは熱く加速していきます。

「雪よ舞い散れ そなたに向けて」

「想いは儚いものです」

同じ空の下にいる「そなた」へ、想いを届けてほしい。でも、それが叶わないことは、自分でもよく分かっている……。

「そなたの記憶をどうか消して とどめを刺して」

というフレーズで終わる、この曲。

楽曲はもちろん、和傘や扇を使ったライブパフォーマンスも素晴らしく、何度でも聴きたくなります。