TVドラマ「鬼平犯科帳」ファンにはおなじみの名曲「インスピレーション」

池波正太郎原作のTVドラマ時代劇「鬼平犯科帳」。
シリーズ化され多くのファンがいる名作ドラマです。このドラマのエンディングテーマがジプシーキングスの「インスピレーション」です。
フラメンコギター調のインストルメンタルで、ちょっと物悲く切ない雰囲気を醸し出すこのサウンドが、時代劇であるこのドラマのエンディングになぜかぴったりなのです。
江戸庶民の四季折々の生活が美しく映し出された映像とともに流れるこの曲は、「鬼編犯科帳」が単なる勧善懲悪の捕り物帖ではなく、人間の内面を描いているドラマであることを深く印象付け、余韻を与えてくれます。

演奏しているジプシーキングスはフランスのバンドです。フラメンコとラテン音楽を融合させた独自のジャンルで活躍しています。インストルメンタルバンドではなくボーカルの入りの曲もあります。日本ではCMで起用された曲も多いので、名前は知らなくても、その音楽は誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

私がジプシーキングスの音楽と出会ったのも、実は「鬼平犯科帳」が最初ではありませんでした。
ある雑貨屋さんで買い物をしているとき、そこで流れていた曲に強く心を惹かれたのです。
お店のスタッフに尋ねると、そのスタッフもあまりよくわからないようで、「ジプシーキングスというみたいです」と自信なさそうに教えてくれました。「それは曲名ではなく、アーティスト名ですか?」と聞くと、「たぶんそうだと思います」とこれまた自信なさそうに答えてくれました。
今のようにインターネットが普及している時代ではなかったので、一枚のCDにたどり着くのも大変でした。
やっと手に入れた一枚を繰り返し聞いていました。そのCDには「インスピレーション」は入っていませんでしたが、「鬼平犯科帳」を見てエンディング曲が流れたとき心が大きく揺さぶられ、エンドロールで確かめると「ジプシーキングス」の名前が…。なんだか納得と嬉しさを同時に感じたのを覚えています。
ドラマの「鬼平犯科帳」はファイナルをむかえてしまいましたが、この曲とともにファンの心に残り続けると思います。